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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻11号

1991年11月発行

文献概要

論述

頸椎椎間板ヘルニアにおける臨床症状と手術成績の検討

著者: 吉田裕俊1 四宮謙一1 岡本昭彦1 松岡正1 古屋光太郎1 山浦伊裟吉2 佐藤浩一3

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部整形外科 2九段坂病院整形外科 3済生会川口総合病院整形外科

ページ範囲:P.1253 - P.1258

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 抄録:当科において頸椎椎間板ヘルニアの診断のもとに1椎間前方固定術を施行した症例は44例である.そのうち脊髄症例28例と神経根症状を呈した例16例の画像診断上の違いを,①脊柱管前後径,②罹患椎間可動域,③CTDにおけるヘルニアの線維輪穿破位置とヘルニア塊の脱出方向,④CTMにおける脊髄の圧迫,回旋変位および変形,root sleeveの圧迫の有無,の4つの項目について検討した.次に脊髄症を呈した28例を,初発症状の発現の仕方により,上肢初発群16例,下肢初発群7例,上下肢同時初発群5例の3群に分け,おのおのについて上肢機能,下肢膀胱機能の術前,術後点数,改善率について検討した.その結果,初発症状の出現の仕方により上肢機能,下肢膀胱機能の術前,術後点数,改善率に特徴的な違いが認められ,初発症状が脊髄の障害部位と障害程度を推測するうえで重要な意味を持つことを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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