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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻11号

1991年11月発行

文献概要

論述

高位脛骨骨切り術の治療成績と軟骨下骨drilling併用の有無との関連について

著者: 石田博英1 松野誠夫1 大関覚1 小熊忠教1 葛城良成1 村元敏明1 平賀博明1 八木知徳2

所属機関: 1美唄労災病院整形外科 2手稲渓仁会病院整形外科

ページ範囲:P.1259 - P.1265

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 抄録:高位脛骨骨切り術の治療成績の向上を目的としてdrillingの併用を試みた.昭和61年9月より昭和63年1月までにHTOにdrillingを伴用した13膝のうち11膝を対象症例とした.手術時年齢は平均67.0歳,経過観察期間は平均2年9カ月であった.また同時期にdrillingを併用せずにHTOのみを行った症例10膝を対照群とした.三大学試案による膝関節機能評価,X線計測によるFTA,内側関節裂隙の変化について調査を行ったが,結果はいずれも両群間で有意差は認めなかった.drillingを併用した症例における成績不良例では,骨切り角度が不足していた.drillingの併用は高位脛骨骨切り術の治療成績を向上させる要因になっているとは言い難く,手術時に理想的な骨切りが行われたならば,HTOのみでも良好な成績を得ることができると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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