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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻12号

1991年12月発行

文献概要

論述

等尺性運動による握力分析

著者: 多田博1 平山隆三1 三島令子1 研谷智1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.1353 - P.1359

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 抄録:正常成人157例(男77例,女80例)について,Jamar dynamometerを用い,その握り幅を1.0から3.0インチまで5段階に設定し,各々の位置での等尺性運動による握力測定を行った.正常成人においては,1.5または2.0インチの握り幅において最大値を示すベル型のパターンを呈し,性別,年齢別,利き手,非利き手を問わず一定であった.その最大握力は,男が女より有意に大きく,年代別では,30代が最も大きかった.また,利き手は非利き手より8.6%大きく,有意差がみられた.疼痛,脱力などによる握力低下例では,その握力パターンは,正常群と同様,ベル型を示すが,精神的または社会的要因が強いと考えられる例では,平坦型や波型などベル型を示さない傾向がみられ,握力パターンの分析は,これらの症例の鑑別に有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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