文献詳細
文献概要
臨床経験
blue rubber bleb nevus syndromeに併発した大腿骨骨折の治療経験
著者: 横山隆文1 原田征行1 熊沢やすし1 本田忠1 毛利尚宣1 松谷京子1 相原守夫2
所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室 2弘前大学医学部第1内科
ページ範囲:P.1389 - P.1393
文献購入ページに移動患者は,66歳,女性.40歳頃より出血傾向が出現し,右膝関節血腫を繰り返えしていた.昭和63年10月,転倒により右大腿骨骨幹部骨折を生じた.X線上右大腿骨の著しい低形成がありDSA,CTでは大腿骨周囲に血管腫が認められ,その後の精査によりBRBN syndromeと診断された.また,DICも併発していたため,まずDICの治療を行った後,昭和64年1月全麻下にてエンダーピンによる骨接合術を施行した.術後骨折部の骨癒合は認められるが,同部に血管腫の侵蝕像がみられ現在経過観察中である.
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