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臨床経験
初診時リンパ節転移を呈した骨肉腫の1症例
著者: 波呂浩孝1 川口智義1 松本誠一1 真鍋淳1 黒田浩司1 北原建彰1 神野哲也1
所属機関: 1癌研究会付属病院整形外科
ページ範囲:P.1415 - P.1418
文献購入ページに移動症例;17歳男性.左下腿腫瘤.血管造影・MRI・CTにて膝窩部にリンパ節の腫脹を認めた.術中ゲフリールにて転移と判明し,左大腿中央にて切断した.リンパ節郭清を追加し,鼡径部リンパ節にも骨肉腫の転移が認められた.骨肉腫のリンパ節転移についての要点は,以下の3点である.①患肢温存のlimiting factorである.②診断の契機はリンパ節の石灰化あるいは腫脹である.③診断にはMRI,CT,Angiographyが有用である.しかし,その確定診断には組織診断が不可欠である.
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