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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

論述

腰椎部脊椎分離症に対するtransverse process wiring法の成績と適応

著者: 杉原繁明1 大谷清1 柴崎啓一1 斎藤正史1 釼持和彦1 伊佐治純1 大友啓資1 河野亨1 坂本日出雄1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.113 - P.119

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 抄録:14例の腰椎部脊椎分離症に対して分離部固定術であるtransverse process wiring法を行い,手術時摘出した分離部の病理組織学的検索を行った.年齢は平均17歳,男10例,女4例で,L41例,L513例でうち2例にすべりを認めた.術後経過観察期間は平均2年1ヵ月で,JOA scoreは術前平均22点,術後平均28点で満足する結果が得られた.分離部は,病理組織学的に結合組織,軟骨性組織,骨組織で覆われ,骨性癒合の細胞反応はほとんどなく偽関節様を呈していた.比較的若年者で,保存的治療に抵抗し愁訴の原因が分離部にある症例に対して,本法は極めて有用な方法であり,腰椎部脊椎分離症の根治的療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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