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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

論述

腰部脊柱管拡大術の意義と価値

著者: 松井寿夫1 辻陽雄1 関戸弘通1 加藤義治1 平野典和1 牧山尚也1

所属機関: 1富山医科薬科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.127 - P.132

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 抄録:青壮年者および比較的活動性の高い腰部脊柱管狭窄症,すなわち脊柱管内靱帯骨化,発達性狭窄あるいは分節不安定性を伴う変性腰部脊柱管狭窄症に対し,医薬大式脊柱管拡大術を20例に施行し,うち1年以上7年,平均3年経過した10例の局所変化と成績を分析した.脊柱管はCTによっておおむね四角形に拡大され,拡大率は平均119%(1.9cm2)であった.日整会腰痛疾患治療判定基準では術前平均10.4点が術後平均24点,改善率は平均73%であった.長期的にも成績が維持され,いずれも望む高い活動性が約束された.本術式はinstrumentationを使うことなく,十分な除圧と制動ないしは固定が同時に得られ,脊柱管内操作も十分可能である優れた1つの方法と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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