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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する治療法の限界と展望

広範囲展開法

著者: 小田浤1

所属機関: 1岡山大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.157 - P.161

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 抄録:岡山大学整形外科では,1973年以降,関節包を全周にわたり切離し,寛骨臼全体を直視下に収め,あらゆる整復障害因子に対処できる,いわゆる広範囲展開法を開発し,保存的整復の出来なかった先天股脱の観血的整復術を行ってきた.本法の目的は,術直後より求心位を得ることより,その後の股関節発育の順調化を期待することにある.
 今回,手術時年齢が1~3歳で,術後10年以上経過した39例45股を対象に,その治療成績を臨床的ならびにX線学的に検討した.McKayの臨床評価は,excellentが37股82.2%で,good 3股,fair 5股であった.α角は3,6,10歳時と,またCE角も3,6,10歳,最終調査時と有意の差をもって増加していた.術後平均12年9カ月の最終調査時,Severin評価はI群28股(62.2%),II群10股(22.2%),III群6股,IV群1股と優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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