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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する治療法の限界と展望

臼蓋形成不全とその手術的矯正

著者: 船山完一1 藤井玄二1 大山正瑞1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科

ページ範囲:P.163 - P.170

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 抄録:乳幼児期にX線像上にみられる臼蓋形成不全について,①4ヵ月時から15歳に至る自然経過,②そのRiemenbugel着用による可変性,③先天股脱の遺残亜脱臼例の手術的臼蓋矯正効果,のX線像計測によるretrospective controlled studyを行った.その結果から,乳児期の臼蓋形成不全像は成人の臼蓋形成不全股に発育しやすいような一次性因子と,股関節のinstabilityから二次的に惹起され自然改善し難い因子の両者を現すと推測した.また,臼蓋形成不全を伴う亜脱臼状態に対する広義の臼蓋形成術について,その適応の選定が年齢,亜脱臼度,関節症の進行の3点から行われることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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