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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

検査法

術後の下肢深部静脈血栓症の診断における超音波圧迫負荷試験法について

著者: 原雄人1 内藤正俊1 加治浩三1

所属機関: 1八幡済生会総合病院整形外科

ページ範囲:P.181 - P.184

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 抄録:術後の下肢深部静脈血栓症の診断において,現在のところ確定診断は静脈造影であるが,侵襲性,放射線被爆非反復性といった問題が存在する.そこで今回我々は,非侵襲性,ベッドサイドでの反復可能といった点で優れている超音波を使った圧迫負荷試験を行い,その有用性について検討した.
 下肢の骨接合術,腰椎の術後等において,片側の下肢の腫脹,痛み等,深部静脈血栓症が疑われる17名に対して,超音波圧迫負荷試験および静脈造影を施行,2名に血栓を確認した.静脈造影に対して偽陽性例,偽陰性例はなく,超音波圧迫負荷試験法は非侵襲性,簡便,放射線被爆がないといった点で優れており,その診断の正確性においても静脈造影と同等の評価が得られる検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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