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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

臨床経験

手根管症候群に対する背側手関節装具療法

著者: 原隆久1 渡辺好博1 山本博司1 高柳誠1 山原慎一1 土田浩之1 中角祐治2 長岡進一2

所属機関: 1山形大学医学部整形外科学教室 2山形大学附属病院理学療法部

ページ範囲:P.199 - P.201

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 抄録:手根管症候群25例31手に対し,背側手関節装具のみを用いた保存療法を行った.その内19例23手について検討し,保存療法の成績と適応を考察した.装具は手関節背側支持,軽度背屈位とし,手掌部に掌側バーを入れた.効果判定は4~6週で行った.結果は,「優」が4例6手,「良」が8例8手,「可」が4例4手,「不可」が4例5手であり,「優」および「良」は12例14手,61%であった.母指球筋の萎縮を伴うもの,SCVの高度な遅延,TLの著明な延長がみられるものは成績不良例が多かった.
 私たちの用いた装具は,手関節の厳密な固定を行うものではないが,使用しやすい装具を1日の大部分装着することで効果が得られるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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