icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻2号

1991年02月発行

文献概要

臨床経験

再生不良性貧血の治療に続発した小児ステロイド性大腿骨頭壊死の1例

著者: 山崎謙1 渥美敬1 扇谷浩文1 吉田雅之1 山野賢一1 黒木良克1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科教室

ページ範囲:P.217 - P.221

文献購入ページに移動
 抄録:ステロイドの使用に関与して発生する大腿骨頭壊死は多数報告されているが,小児での発生例の報告は稀である.今回筆者は,7歳の女児に発生したステロイド性大腿骨頭壊死を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.ステロイド投与の期間は6ヵ月間で,その間にパルス療法を2回受けた.その1日最大投与量はプレドニン換算で1,250mgであり,総投与量は23,974mgであった.本症例では,ペルテス病よりもむしろ成人の特発性大腿骨頭壊死に類似した病像を示したが,牽引にて早期に壊死域の縮小が認められた.本症例の修復過程は,小児と成人の中間の骨形成能によるものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら