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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

論述

術前療法を併用したユーイング肉腫手術例の検討

著者: 松本誠一1 川口智義1 真鍋淳1 黒田浩司1 古屋光太郎2 磯辺靖2

所属機関: 1癌研究会癌研究所病院整形外科 2東京医科歯科大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.224 - P.230

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 抄録:術前療法を併用したユーイング肉腫11例の,画像変化,切除材料,予後について検討した.画像にて軟部腫瘍陰影の縮小を認める場合を有効とし,さらに軟部腫瘍陰影の消失,破壊された骨皮質の完全な修復を認める場合を著効とした.その結果,画像上有効例では組織学的にも有効であったが,髄内に生存する腫瘍細胞を認め,術後遠隔転移する例があった.手術は原発巣付近の微小転移巣を考慮しcurative procedureが望ましいと思われた.画像上著効例では,髄内に腫瘍細胞はなく,予後良好であった.しかし,骨外の骨膜様瘢痕組織あるいは変色部には腫瘍細胞がわずかに存在し,手術はwide procedure以上にすべきと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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