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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

論述

足関節外側靱帯付着部裂離骨折―新鮮例に対する保存的および手術的治療成績の検討

著者: 平岡正毅1 安田和則1 青木喜満1 門司順一2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2国立療養所西札幌病院整形外科

ページ範囲:P.231 - P.237

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 抄録:足関節外側靱帯付着部裂離骨折の新鮮例における手術的および保存的治療の結果を比較検討した.観血的に裂離骨片の整復固定を行った症例は9例であり,ギプス固定による保存的治療を行った症例は7例である.術後の足関節痛・可動域制限・不安定感・スポーツ活動中の障害などの主観的評価およびストレスX線写真での不安定性の定量による客観的評価では,手術治療群で全例良であり,保存的治療群では骨癒合が得られなかった3例が不可であった.診断上,骨端線閉鎖以前の若年例では単純X線写真で裂離骨片が確認できない場合でも,軟骨裂離を念頭においた診断が重要である.新鮮例の治療は,観血的に裂離骨片の整復固定を行う方が確実な方法であることが示唆されたが,保存的治療でも骨癒合する症例もみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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