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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

論述

血管柄付腓骨移植術による上肢再建

著者: 面川庄平1 玉井進1 水本茂1 矢島弘嗣1 吉井尚1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.247 - P.255

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 抄録:1976年10月以降,当科および関連病院で行った血管柄付腓骨移植術86例中,上肢の再建に用いた10例の術後成績を検討し,その適応と問題点について考察を加えた.内訳は男性5例女性5例で,手術時年齢は3~67歳,平均32.3歳,対象疾患は外傷性骨欠損・偽関節4例,骨巨細胞腫3例,先天性偽関節症2例,先天性内反手1例であった.移植部位は上腕骨1例,橈骨7例,尺骨2例であり,橈骨遠位端骨巨細胞腫の2例と先天性内反手の1例には手関節を再建するために,血管柄付腓骨頭移植を施行した.経過観察期間は9カ月~13年1カ月,平均6年であった.全例に骨癒合が得られ,追加骨移植を要したものはなかった.本法の手術適応は,外傷性骨欠損や難治性偽関節,腫瘍切除後の再建,先天性偽関節症であり,いずれも満足すべき結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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