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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

臨床経験

腕相撲による上腕骨内側上顆骨折

著者: 石田保夫1 福沢玄英2 浜辺正樹3 清水弘之3 津田敦彦3

所属機関: 1石田整形外科 2横須賀北部共済病院整形外科 3聖マリアンナ医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.283 - P.286

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 抄録:腕相撲による上腕骨内側上顆骨折の報告は少ない.今回,我々は小児の本骨折の5例を経験したので報告する.症例は,14歳2例,15歳3例ですべて男性であった.発生状況については優勢位での発生が3例,始めた途端1例,劣勢位での発生が1例であった.諸家の報告では互角以上で手関節掌屈力を増した時に発生しているものが多いが,本報告例では劣勢位で発生したものと優勢位で急に力を抜いた時に発生したものが各1例あった.
 Watson-Jones分類ではI型2例,II型3例で著明な転位や脱臼を伴うものはなかった.I型の2例は保存的に加療し,II型の3例はすべて観血的整復術を行い,良好な結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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