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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

臨床経験

成人型低リン血症性ビタミンD抵抗性骨軟化症の1例

著者: 砂山千明1 渡辺省二1 富田勝郎1 和田真2

所属機関: 1金沢大学整形外科学教室 2福井医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.295 - P.298

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 抄録:骨痛および筋力低下を主訴とし,X線上,多発する骨改変層を認め,約15年間で35cmの身長低下をきたした重症の成人型低リン血症性ビタミンD抵抗性骨軟化症の1例を経験した.本症例に対し経静脈的リン酸塩を併用した活性型ビタミンDの大量療法を施行した.治療開始後3カ月頃より臨床症状が改善し始め,X線上も骨改変層が完全に修復されていった.硬組織標本においても治療前後で明らかな石灰化障害の改善がみられた.dual photon absorptiometryを用い腰椎の骨塩量を測定したところ,治療前のBMD 0.701mg/cm2から1年後には0.982mg/cm2と改善をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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