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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻3号

1991年03月発行

文献概要

臨床経験

良好な神経学的回復を得た第4胸椎脱臼骨折の1症例

著者: 館野勝彦1 清水敬親1 柘植和郎2 宇田川英一1

所属機関: 1群馬大学整形外科学教室 2公立富岡総合病院整形外科

ページ範囲:P.327 - P.330

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 抄録:Th4の脱臼骨折により高度な脊髄損傷を呈した27歳の男性に,Harrington rodによる観血的整復固定術を施行し,順調な麻痺の回復を得て社会復帰しえた症例を経験した.画像診断にては,上記骨折の他にTh4の椎弓根部での骨折が確認され,さらに術中Th3~Th6の椎弓骨折が確認された.Harrington instrumentationを用い整復固定術を行い,良好な麻痺の回復が得られた.麻痺の回復が良好であったのは,椎弓根部骨折,および広範な椎弓骨折により脊柱管が前後に拡大したため,脊髄は圧迫を免れ,かつ早期の観血的整復固定術により新たな障害を加重しなかったためと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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