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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題I:Spinal Dysraphism

spinal dysraphismにおける脊髄機能障害に対する電気生理学的検討

著者: 木田和伸1 谷俊一1 山本博司1 藤田泰宏1

所属機関: 1高知医科大学整形外科

ページ範囲:P.361 - P.367

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 抄録:spinal dysraphismにおける脊髄・神経機能障害の病態解明およびその診断を目的に電気生理学的なアプローチを試みてきた.犬を用いた脊髄牽引・圧迫障害の発症に関する実験的研究では,脊髄誘発電位の変化により,神経根および脊髄機能の障害が確認された.また,脊髄牽引は圧迫に対する易損性を高めた.これらの結果は,tetherd cord syndromeの症状発現機序解明に重要な糸口を与えるものと思われた.また,臨床面では,脊髄の機能異常を非侵襲的に捉えるべく,傍脊柱筋の伸張反射に検討を加えた,傍脊柱筋からは,潜時の異なる複数の応答が得られたが,最も潜時の短いものは単シナプス反射と考えられ腰椎レベルの記録では,胸椎レベルに比べて常にその頂点潜時は長かった.spinal dysraphism症例への応用の結果,本症の診断向上に役立つ検査法となり得ることが期待された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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