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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題I:Spinal Dysraphism

neural spinal dysraphism―diastematomyelia, lipomeningoceleの診断と治療

著者: 北原宏1 渡部恒夫1 南昌平1 礒辺啓二郎1 中田好則1 望月真人1 高橋弦1 松本忠男1 大塚嘉則2 新井貞男2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2国療千葉東病院整形外科

ページ範囲:P.387 - P.399

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 抄録:neural spinal dysraphismのうち,diastematomyelia 8例と,lumbosacral lipomeningocele 14例の診断・治療法・結果につき検討した.診断には,orthopedic syndrome,cutaneous changes(hypertrichosis,skin dimple,hemangioma,tumor mass etc.),神経症状を参考に,X線では先天性側彎症,潜在性二分脊椎(spina bifida occulta)の有無を検索し,脊髄の検索には脊髄造影,CT,CT-myelography,MRIが必須である.diastematomyeliaの手術では,先天性側彎症の変形矯正に先立ち,骨性ないし線維性中隔を顕微鏡鏡視下に切除術を施行する.術後対麻痺の危険性があり,治療は慎重でなければならないが,高度変形になる例が多く,早期発見・治療が必要と考える.lipomeningoceleの症例で成長期,成人期に腰痛,神経症状の発現・悪化することがあり,手術適応となるが,手術はcordのuntetheringを第一義に考え,後根分岐の背側かつ尾側でlipomaを切離する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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