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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題I:Spinal Dysraphism

10歳以後のspinal dysraphism患者の臨床的検討

著者: 山根友二郎1 亀ヶ谷真琴2 品田良之2

所属機関: 1帝京大学医学部整形外科教室 2千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.401 - P.406

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 抄録:背部皮膚になんらかの外見上の異常を呈し,かつ神経障害を有するspnal dysraphism患者の30症例の臨床症状を検討した.神経障害は5歳までに26例(87%)に出現していた,膀胱障害は25例にみられた.下肢障害なく膀胱障害のみが4例,趾あるいは趾および足部に限局した変形のあるものは8例,足関節および下腿に変形等のあるものは18例であった.左右に変形差,脚長差,足長差のあるものが約半数の16例であった.このうち知覚障害に差を認めたものは7例であった.知覚で一髄節以上の左右差のあったものは,全体で9例であった.褥瘡は常にありが2例,時々ありが10例であった.解離手術に関しては,2歳までに解離手術が施行されたものに神経障害が軽いものがあった.患者のすべてはcommunity ambulatorであり,膀胱障害を除くと開放性二分脊椎に比べ,本症は日常生活での障害は少なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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