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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題II:Pedicular Screwing

骨移植法の違いから見たSteffee VSP systemの検討

著者: 谷代弘三1 本間隆夫2 穂苅豊1 勝見裕1 奥村博2 平野明1

所属機関: 1新潟中央病院整形外科 2新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.459 - P.465

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 抄録:強力な矯正とその保持力をもつとされるSteffee VSP systemにおいて,骨移植法の違い,すなわち,後側方固定術(PLF)と後方進入椎体固定術(PLIF)に分けて,手術侵襲,矯正およびその保持,骨癒合,合併症について,比較検討した.対象症例は1987年12月~1989年12月の間に施行した44例で,手術時年齢は18~81歳,平均50歳である.PLFは矯正およびその保持および骨癒合の判定の点で明らかにPLIFに劣っていた.一方,PLIFはこれらの点においては明らかにPLFより,優れているが,手術侵襲がやや大きく,操作が煩雑で,そのための合併症がある点では問題が残っている.しかし,骨粗鬆症を伴う例でも矯正およびその保持がより良好であった点なども考えあわせると,本法ではPLFよりもPLIFを骨移植法として,用いるべきと思う.すなわち,本法は強固なシステムであるが,骨移植法により,大きく影響を受けていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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