臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

特集 主題I：Spinal Dysraphism／主題II：Pedicular Screwing（第19回日本脊椎外科学会より） 主題II：Pedicular Screwing

胸椎・腰椎損傷に対するtranspedicular fixation法

著者： 芝啓一郎¹ 香月正昭¹ 植田尊善¹ 白澤建蔵¹ 森英治¹ 大田秀樹¹ 力丸俊一¹ 加治浩三¹ 比嘉穎秀¹

所属機関： ¹総合せき損センター整形外科

ページ範囲：P.467 - P.476

　抄録：胸椎・腰椎損傷91症例にtranspedicular fixation法を行い，矯正力とその保持力を調査し，本法の適応，deviceの選択，手技，および問題点について検討した．
　破裂骨折53例，脱臼骨折30例，チャンス型骨折7例，および圧迫骨折1例であった．破裂骨折の多くの症例と脱臼骨折で前方圧迫因子がある症例では前方除圧固定を併用し，主に改良型Zielke systemによる可及的損傷椎間のみの内固定を目指した．