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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題II:Pedicular Screwing

PLIFに追加したpedicle screw法の効果―Roy-Camille plateとSteffee VSPの比較

著者: 山本利美雄1 太田信彦1 大和田哲雄1 稲岡正裕1 能勢和政1

所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.477 - P.483

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 抄録:1979年以来各種の腰椎変性疾患(椎間板ヘルニア,変性辷り症,分離辷り症)に対する固定術にClowardのPLIFをfirst choiceとし採用してきた.単一椎間固定例については,初期の280例ではPLIFで終っていたが,1987年からはPLIFにRoy-Camille plateによる内固定を追加し,最近の53例にはSteffee VSPを追加した.PLIF単独群で頻発した骨癒合に関する合併症(移植骨のcoilapse,遷延癒合,nonunion)の予防が目的であった.
 今回,術後6カ月以上の追跡調査を行い,骨癒合の結果に基づいてRoy-Calmille plateとSteffee VSPの効果を比較した.その結果,Roy-Camille plateは変性辷り症では有効性を認めたが,他の疾患群では効果はなかった.一方,Steffee VSPは全疾患を通じてきわめて高い有効性を発揮した.この効果の差異は両者の構造,とりわけスクリューとプレートの連結法の違いによると推測した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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