icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 主題II:Pedicular Screwing

pedicle screw fixationに対する多方向からの検討

著者: 佐野茂夫1 木村雅弘1 山崎隆志1 飯田惣授1 堀智芳1 堀中晋1

所属機関: 1三楽病院整形外科

ページ範囲:P.497 - P.506

文献購入ページに移動
 抄録:pedicle screw fixation 108例を多方向から検討した.①screw holeの鈍的穿孔と自製X線markerの使用により,安全,確実,かつ理想的なscrewの挿入が可能であった.②CDは側彎の矯正には適するが,すべりの整復には適さなかった.CDでlooseningが多かった.Steffee VSPはすべりの整復に優れ,in-situ fusionにも適した.③仙骨ではlooseningが多く,椎体前面の骨皮質までscrewを貫く必要があった.しかし大血管損傷を避けるため,screwは十分内側に向け,椎体前方骨皮質をわずかに貫く程度にとどめる必要があった.④固定椎間数が増えると成績が悪化した.変性隣接椎間への固定範囲の拡大は慎重に行う必要があった.⑤圧力計つき自製椎弓根エレバによる最大挿入圧はscrew固定性のよい指標になった.20kg以下ではloosening率が増加した.⑥合併症では死亡3例,脳塞栓と肺塞栓1例,術後肝炎2例,神経麻痺5例,感染4例,instrument failure 7例,loosening 16例,偽関節4例が生じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら