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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 一般演題

頸髄後方除圧後の神経根障害成因に関する検討

著者: 都築暢之1 田中弘美1 阿部良二1 堀田芳彦2 岡井清士3

所属機関: 1埼玉医大総合医療センター整形外科 2埼玉医科大学整形外科 3都立駒込病院整形外科

ページ範囲:P.525 - P.534

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 抄録:頸髄後方除圧後に発生する神経根障害発生頻度は,後方除圧術式により異なり,それぞれ20~30症例を含む異なる術式6群において,0~21%の範囲であった.
 頸髄後方除圧後の神経根障害は,後方除圧により生ずる脊髄の後~側方移動や回旋に伴い,各頸神経根に,その神経根長,およびその神経根に対する椎弓・椎間孔性神経根圧迫・滑動阻害因子の程度に応じ発生する伸展力,および圧迫力が主障害因子となり,総合障害力の程度が神経組織の抵抗性を上回った場合,発生するものと考えられた.神経根長は中位頸神経根において最も短く,また,椎間孔性神経根滑動阻害度は,中位頸椎において最も高度である.この両要因の存在が,中位頸神経根に神経根障害が好発する一因をなすものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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