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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より) 一般演題

腰部椎間孔部神経根障害の治療

著者: 久野木順一1 蓮江光男1 会田育男1 浜中一輝1 三好光太1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター整形外科

ページ範囲:P.541 - P.551

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 抄録:腰部椎間孔部神経根障害手術例26例に対し,各病態に適した手術法と手術成績について検討した.症例のうちわけは,椎間孔内または椎間孔外ヘルニア8例,ヘルニアを合併しない椎間孔部神経根絞扼18例であった.椎間孔部ヘルニア例では外側開窓術または骨形成的片側椎弓切除術により,固定術を併用せずに良好な成績が得られた.腰部脊椎症に伴う椎間孔部神経根絞扼例に対しても,術前に不安定性のない例では,同様の術式で固定術を併用せずに良好な成績が得られた.術前診断の確実な例では,椎間関節を温存する選択的除圧術が試みられてよい.脊柱管内病変の合併により本症と確定されない例では,神経根を中枢部より除圧するのが好ましい.除圧によりたとえ片側でも椎間関節切除を必要とした例では,年齢に関係なく何らかの固定術を併用すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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