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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻5号

1991年05月発行

文献概要

シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する牽引療法―その方法と後療法を具体的に

先天股脱に対する水平外転牽引・徒手整復法の治療成績

著者: 片田重彦1 村上宝久1

所属機関: 1国立小児病院整形外科

ページ範囲:P.613 - P.617

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 抄録:Riemenbugel法で整復されない先天股脱や歩行後に発見された先天股脱に対して,水平外転牽引を3週間行い,徒手整復,ギプス固定にて治療した37例42関節の10年以上の成績を検討した.Severinの判定基準で解剖学的治癒といえるIa群は50%で,症例の難易度を考慮すると良好な成績であった.骨頭壊死は18%であったが,骨頭変形に到ったのは16%であり,いずれも軽度な変形であった.全体の成績は良好であったが,なお臼蓋形成不全を残存したり,幼児期に骨盤骨切り術を要したものが約1/3にみられ,これが保存的治療の限界と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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