icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻5号

1991年05月発行

文献概要

シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する牽引療法―その方法と後療法を具体的に

われわれが行っている先天股脱に対する術前牽引法の試み―特に徒手整復例に対して

著者: 猪又義男1 本田恵1 宍戸博1 玉澤佳明1

所属機関: 1岩手医科大学整形外科

ページ範囲:P.619 - P.626

文献購入ページに移動
 抄録:われわれの教室では,従来の骨盤を固定して行うover head traction法では,それ自体では自然整復を得ることはできず,徒手整復を併用せざるをえなかった例が多い.そこで,より機能的な術前牽引法を考え,猪狩,本田らが機能的牽引法を発表した.本法を施行した35例41関節についてその成績を検討した.ペルテス様変化はTönnisの分類でgrade I,IIが14関節(34%),IIIが1関節(2%)であった.Severinの分類ではGroup I,IIが10関節(83%)を占めており,その成績は良好であった.機能的牽引法は,筋弛緩が十分に得られ,本法施行中患児の身体を固定することがないため,精神的な面で有利であり,牽引した脚をたえず動かすことができるので,筋力の低下がないなどの利点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら