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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻5号

1991年05月発行

文献概要

臨床経験

両側に発生したmeralgia paraestheticaの1症例

著者: 芝昌彦1 戸田誠1 橋本規1 木村真二1 矢野悟1

所属機関: 1加西市立加西病院整形外科

ページ範囲:P.651 - P.654

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 抄録:今回我々は,若年女性に発症し,両側性でしかも両側とも手術を要したmeralgia paraestheticaの1症例を経験した.このような例はきわめて稀であると思われるので,若干の文献的考察を加えて報告する.
 症例は14歳の女性である.平成元年1月頃より右大腿外側に異常な疼痛を生じるようになった.疼痛のため歩行等が困難となり,保存的治療を開始したが軽快せず,神経剥離術を行った.右外側大腿皮神経は大腿筋膜貫通部で絞扼されていたが,筋膜を充分剥離することによって症状は改善された.同年8月頃より左側にも同様の症状が出現し,保存的治療に抵抗性のため,神経剥離術を施行した.左外側大腿皮神経は本来の部位に存在せず,破格神経支配を呈していた.術後症状は消退している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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