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文献概要
臨床経験
両側に発生したmeralgia paraestheticaの1症例
著者: 芝昌彦1 戸田誠1 橋本規1 木村真二1 矢野悟1
所属機関: 1加西市立加西病院整形外科
ページ範囲:P.651 - P.654
文献購入ページに移動症例は14歳の女性である.平成元年1月頃より右大腿外側に異常な疼痛を生じるようになった.疼痛のため歩行等が困難となり,保存的治療を開始したが軽快せず,神経剥離術を行った.右外側大腿皮神経は大腿筋膜貫通部で絞扼されていたが,筋膜を充分剥離することによって症状は改善された.同年8月頃より左側にも同様の症状が出現し,保存的治療に抵抗性のため,神経剥離術を施行した.左外側大腿皮神経は本来の部位に存在せず,破格神経支配を呈していた.術後症状は消退している.
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