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臨床経験
前腕における“troublesome lipoma”の1症例
著者: 加藤弘文1 西島直城1 瀬戸洋一1 清水宏之1 山本博史1 山室隆夫1 樋口佳代子2
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2京都大学大学附属病院病理部
ページ範囲:P.659 - P.662
文献購入ページに移動この脂肪腫は文献的には容易に摘出が可能とされているが,我々の経験では,橈骨神経深枝の分枝を巻き込んでおり,完全摘出は困難で,臨床的にtroublesome lipomaと言える.よって,この部位の腫脹を認めた場合,このことを念頭に置き,安易に外来手術を行うべきではない.また,麻痺発生後の期間が長いと成績が悪いため,早期診断が望まれる.
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