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シンポジウム 悪性骨軟部腫瘍への挑戦
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抄録:骨肉腫においては集学的治療が見事にその成果を挙げつつある.腫瘍細胞量の増加に伴い,腫瘍の増殖速度は遅くなり,また薬剤耐性細胞が出現し,ともに化学療法の障害となる.ここに外科療法の必要性があり,一方,全身的に播種された微小転移巣の撲滅に化学療法がその役割を果たす.骨肉腫においては肺転移の制御が治癒に至る重要な鍵を握っている.補助化学療法のあり方を考察するうえで重要なfractionai killの概念および術後化学療法のkineticsを紹介し,これを実際に骨肉腫患者の治療成績の解析に応用した.ここに概説する考察は,単に骨肉腫の治療に限定されることなく,整形外科領域あるいは他科領域の悪性腫瘍の治療にも展開しうる理論的背景となるものと考えられる.
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