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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻6号

1991年06月発行

文献概要

シンポジウム 悪性骨軟部腫瘍への挑戦

化学療法―その理論

著者: 藤本修一1

所属機関: 1千葉県がんセンター研究局化学療法部

ページ範囲:P.716 - P.722

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 抄録:骨肉腫においては集学的治療が見事にその成果を挙げつつある.腫瘍細胞量の増加に伴い,腫瘍の増殖速度は遅くなり,また薬剤耐性細胞が出現し,ともに化学療法の障害となる.ここに外科療法の必要性があり,一方,全身的に播種された微小転移巣の撲滅に化学療法がその役割を果たす.骨肉腫においては肺転移の制御が治癒に至る重要な鍵を握っている.補助化学療法のあり方を考察するうえで重要なfractionai killの概念および術後化学療法のkineticsを紹介し,これを実際に骨肉腫患者の治療成績の解析に応用した.ここに概説する考察は,単に骨肉腫の治療に限定されることなく,整形外科領域あるいは他科領域の悪性腫瘍の治療にも展開しうる理論的背景となるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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