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シンポジウム 悪性骨軟部腫瘍への挑戦
動注療法
著者: 武内章二1 佐藤正夫1
所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科
ページ範囲:P.731 - P.740
文献購入ページに移動我々が動注療法を導入し,系統的化学療法を開始した1968年を境として,5年生存率についての治療成績を検討すると,骨肉腫症例では1968年以前は22.5%,1968年以降1984年までは50.2%,さらに,患肢温存手術を考慮した化学療法が行われた1985年以降では61.0%と明らかな治療成績の向上が得られた.また,悪性軟部腫瘍でも動注療法併用群は82.3%,非併用群は36.7%と明らかな有意差で術前動注療法の有効性がみられた.
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