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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻6号

1991年06月発行

文献概要

シンポジウム 悪性骨軟部腫瘍への挑戦

化学療法の副作用とその対策

著者: 川野壽1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科

ページ範囲:P.741 - P.747

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 抄録:1980年以降,50例の原発性悪性骨軟部腫瘍に対して,総計355回の化学療法を行った.これらの化学療法による副作用を調査した結果,血液学的にはadriamycinの使用により最も強い骨髄抑制がみられ,白血球に最も顕著に表現された.しかし,adriamycinはその副作用の発現と回復が容易に予想され,経験を積むことにより対策は容易となる.消化器症状はcis-platinに最も重度の症状がみられ,種々の抑制法でもコントロールが困難であった.さらに投与法別での検討では有意差はみられず,薬剤種に依存した有意差がみられた.またcis-platinの聴器障害は総投与量との相関が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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