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手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
悪性腫瘍広範切除術後の再建術―足部の安定化のための機能再建について
著者: 内田淳正1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科
ページ範囲:P.831 - P.836
文献購入ページに移動悪性骨軟部腫瘍の外科的治療において,患肢温存術が広く行われている現在でも,下腿中央部より遠位では,安全性や機能的見地から切断術が行われるのが一般である.しかし,切断を極端に忌み嫌う慣習の中にあって,理論的に悪性腫瘍の根治的切除縁を確保できるならば,患肢温存術を施行する場合もある.さらに,マイクロサージャリーによる軟部組織再建の進歩は下腿における患肢温存術の適応を拡大しつつある.骨軟部悪性腫瘍においては,各症例により発生部位,腫瘍の広がりなどの条件が異なるため,腫瘍切除においても定型的な手術とはなり難い.従って,再建術についても定められた方法を論ずることはできないが,ここでは脛骨遠位部の腫瘍切除と足関節の安定を計るための方法について述べる.
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