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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床経験

多発性骨軟骨腫に合併した習慣性腓骨筋腱脱臼の稀な1例

著者: 尾崎琢磨1 水野耕作1 山田昌弘1 山本哲治1 廣畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科

ページ範囲:P.841 - P.845

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 抄録:多発性骨軟骨腫を有し足関節の骨軟骨腫が原因と考えられる腓骨筋腱脱臼の稀な1例を経験したので報告する.
 症例は12歳,女性で,3歳時に当科にて多発性骨軟骨腫と診断され経過観察されていた.11歳時に誘因なく右足関節外側に弾発と疼痛が出現した.右足関節の背屈,外反にて腓骨筋腱の前方への脱臼を認めた.右足関節には単純X線CT所見にて外果および遠位脛腓関節に骨軟骨腫を認めた.術中,外果には筋支帯は殆ど存在せずその付着部に相当する部位と遠位脛腓関節に骨軟骨腫を認めこれを切除した.腓骨筋腱溝には骨軟骨腫は存在していなかった.本患者に対しDuVries法を行い,良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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