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頸椎後縦靱帯骨化症2例のMRIと病理組織像の対比
著者: 坂本林太郎1 井形高明1 村瀬正昭1 福島孝1 森田哲生1 長谷川匡2 檜澤一夫2
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科 2徳島大学医学部第一病理
ページ範囲:P.851 - P.855
文献購入ページに移動症例は64歳,男性。C5-6その他型OPLLと,67歳,男性.C5-6その他型OPLLであった.2症例とも次のような共通の結果を得た.①無信号の部位は骨化巣に相当していた.②低信号の部位は肥厚した残存後縦靱帯に相当し,異染性の強い石灰化前線と軟骨細胞の増殖を認めた.異染性の主体はコンドロイチン硫酸と考えられた.③等信号の部位は骨化移行部で,肥厚した靱帯内に小血管の増生を認めた.以上のことから,特に骨化巣周辺の低~等信号域は骨化前線を反映している可能性が示唆された.
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