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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床経験

前腕回外制限をきたした上腕二頭筋橈骨付着部石灰化の1例

著者: 村瀬剛1 露口雄一2 日高典昭2 土井照夫2

所属機関: 1国立大阪病院整形外科 2大阪労災病院整形外科

ページ範囲:P.865 - P.868

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 抄録:非常に稀な部位である上腕二頭筋橈骨付着部の石灰性腱炎により,前腕の回外制限をきたした症例を経験したので報告する.症例は67歳の女性で,徐々に増強する右肘痛と右前腕回外制限を主訴として来院した.初診時,右前腕の回外は20°に制限され,近位橈尺関節に圧痛,運動時痛を認めた.X線像,CTにて模骨付近に石灰化巣があるのが観察され,これが橈尺骨間にimpingeして回外制限の原因となっていると考えられた.保存的療法に抵抗したため,病巣の切除術を施行した.石灰化は上腕二頭筋腱内に存在したため,腱と共に病巣を切除した.現在,術後4カ月であるが,疼痛を認めず回外制限も消失している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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