icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床経験

踵骨に発生した良性軟骨芽細胞腫の1例

著者: 大辻孝昭1 四方実彦1 葛岡達司1 高橋真1 金栄治2

所属機関: 1京都市立病院整形外科 2京都市立病院病理

ページ範囲:P.873 - P.875

文献購入ページに移動
 抄録:症例は23歳の女性で,主訴は左踵部の歩行時痛である.軽い捻挫の後の左踵部痛が持続するため,受傷後3ヵ月を経て本院を受診した.単純X線像で踵骨後端に軽度の周辺硬化を伴った直径3cmの嚢腫状溶骨性病変を認めた.生検を兼ねた掻爬,骨移植術を行った.腫瘍は嚢腫状で内腔は血液をまじえた漿液で満たされ,硬化した骨の壁面には暗赤褐色の軟部組織を見た.組織学的には紡錘型細胞の密な増殖と多核巨細胞が多数あり,その一部には軟骨細胞,軟骨基質への分化が見られ,良性軟骨芽細胞腫と診断した.現在まで術後経過は良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら