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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻8号

1991年08月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板症に対する固定術後の隣接椎間可動域とアライメント―前方固定術と後側方固定術との比較

著者: 藤井英世1 大成克弘1 蜂谷將史1 山田勝久1 奥住成晴2 村山均2

所属機関: 1横浜南共済病院整形外科 2横浜市立大学整形外科

ページ範囲:P.933 - P.938

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 抄録:すべり症を除く腰椎椎間板症に対して,下部腰椎固定術後3年以上経過した前方固定群24例(平均年齢49.7歳)と,後側方固定群25例(平均年齢49.4歳)の,隣接椎間比可動域と腰椎前彎度を計測し,固定椎間別に両術式を比較検討した.L4-5固定では,前方固定群は3-4,5-Sの,後側方固定群は3-4の可動性が大きく,5-Sの比可動域は後側方固定群が有意に小さかった.L4-5-S固定では,両群とも上位腰椎まで可動性が大きく,後側方固定群は下部腰椎の前彎が減少しアライメントが悪かった.L5-S固定では,前方固定群の4-5の可動性が大きく,後側方固定群より4-5が変性しやすいと思われた.全体としてみると,可動性の変化に伴う非固定椎間への影響は後側方固定術の方が少ないが,腰椎の生理的アライメントの保持については前方固定術の方が優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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