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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻8号

1991年08月発行

文献概要

手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>

足関節・足の切断

著者: 川村次郎1

所属機関: 1大阪労災病院・リハビリテーション診療科

ページ範囲:P.939 - P.947

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はじめに
 足関節以下の切断を最も特徴づけるのは,断端荷重のできる切断であり,義足なしでも歩行のできる断端である.反面,切断にあたっては細心の注意が必要であり,失敗して高位での再切断の危険性も多い切断部位である22).また義足を装着した上から格好よく靴をはくことは困難であり,義足歩行は機能的にも外見的にも低いレベルにとどまる19).このような長所と短所をもつ足関節以下の切断は,義足歩行の修得に困難が多く,入浴や夜間の用便を義足なしに行えることが望ましい高齢者に特に適するといえる.
 したがって,足関節以下の切断では,断端荷重を目標とすべきであり,それが達成できなければこの部位で切断しても何のメリットもなく,もっと高位レベルで切断した方が,創治癒や治療期間などを含む総合結果はよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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