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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻8号

1991年08月発行

文献概要

整形外科基礎

駆血がCAZの骨組織移行に及ぼす影響

著者: 菅野吉一1 野原裕1 五十嵐裕1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院整形外科

ページ範囲:P.951 - P.955

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 抄録:人工膝関節置換術を行った17例に術前ceftazidime 1gをone shotで静注し,血清中濃度・骨髄血中濃度・骨組織中濃度を測定し,抗生物質の組織移行が疾患・年齢・体重・駆血帯の使用により影響されるか検討した.
 駆血前投与では血清中濃度は平均41.2μg/ml,骨髄血中濃度35.8μg/ml,骨組織中濃度15.1μg/gであった.慢性関節リウマチと変形性膝関節症の各組織濃度はほぼ同等の値を示した.71歳以上で体重51kg以上の症例では骨組織濃度は8.6μg/gと著明に減少した.駆血後投与ではceftazidimeの骨組織への取り込みは皆無であった.ceftazidimeを駆血前7~15分に投与することにより骨組織への十分な移行が得られ,また,駆血中にも骨組織中の抗生物質は高濃度に維持された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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