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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻8号

1991年08月発行

文献概要

臨床経験

内軟骨腫を合併したAlbright症候群の1例

著者: 米倉徹1 土谷一晃1 秋山敬1 勝呂徹1 茂手木三男1 亀田典章2 蛭田啓之2

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科学教室 2東邦大学第1病理学教室

ページ範囲:P.971 - P.974

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 抄録:大腿骨線維性骨異形成に内軟骨腫を合併したAlbright症候群の1例を経験した.症例は2歳10ヵ月の男児で,跛行を主訴として来院した.左股関節に軽度の圧痛と可動域制限を認め,右前胸部から背部にかけて皮膚色素沈着がみられた.単純X線,骨シンチグラムにて線維性骨異形成と思われる多発骨病変を認めたが,これとは別に,左大腿骨転子間部に石灰化を伴った不規則な溶骨性陰影を認めた.同部の生検により,病理組織学的には線維性骨異形成や発育軟骨板とは明らかに異なる内軟骨腫と考えられる組織を認めた.年齢を考慮して生検のみにとどめたが,発育障害,変形および長期的には悪性化の問題などに対し,慎重な経過観察が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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