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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻8号

1991年08月発行

文献概要

臨床経験

小児の両側距骨骨折の1例

著者: 井上邦夫1 渡辺良1 松林経世1 石黒隆1 小川清久2 井口傑2

所属機関: 1平塚市民病院整形外科 2慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.993 - P.997

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 抄録:非常に稀な小児の両側距骨骨折を経験し,4年間の経過を観察したので報告する.症例は9歳の男児で交通事故により受傷.左側はHawkins分類II型の脱臼骨折で観血的整復固定術を行い,右側はHawklns分類I型の骨折でギプス固定をした.両側に無腐性壊死を生じたが,長期の免荷治療で回復し,良好な機能的回復を得た.本例は,アキレス腱の強い緊張下に前足底部への衝撃が加わり受傷したことが判明しており,Petersonらの距骨頸部骨折に関する実験結果を臨床的に裏付ける格好の症例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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