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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

アキレス腱皮下断裂に対する経皮的縫合法について

著者: 泉清治1 林泰夫1 上村光治1 外園不二夫1 小糸博文1 伊達徹1 田中宏明1 高木茂1 緒方博司1

所属機関: 1熊本労災病院整形外科

ページ範囲:P.1029 - P.1033

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 抄録:目的;アキレス腱断裂の観血的縫合に伴う局所感染,皮膚と腱との癒着,皮膚綾痕形成などを防止する目的で,我々は最近,経皮的縫合法を採用しているので,その治療法の実際と成績を報告する.方法;直径2.4mmのスタインマンピンの中央に穴をあけ,両端を鋭くした約15cmの縫合針を作成して用いた.アキレス腱断裂端のそれぞれ2cm近位,遠位側の内,外側の4ヵ所に局麻後,近位内側部に約0.5cmの皮切を加え,ここより縫合針で順に腱縫合を行った.後療法としては足関節下垂位ギプス,中間位ギプス固定をそれぞれ3週間行い,術後4週から荷重歩行を許可した.結果;症例は7例,全例スポーツが原因の完全断裂で,受傷から手術までの期間,手術時間,入院期間,手術から職場復帰の期間はそれぞれ平均1.6日,16分,28日,2.3ヵ月であった.足関節の背屈制限は健側と比較して5°以内であり,美容的にも良好で,短期成績ではあるが再断裂はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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