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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

変形性股関節症に対する関節固定術の長期成績

著者: 村瀬伸哉1 永田正博1 青木茂夫1 大久保俊彦1 三木英之1 渡辺偉二1 岡本連三1 腰野富久1

所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1059 - P.1065

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 抄録:変形性股関節症に対する関節固定術の適応は,近年では人工関節置換術等の進歩,普及により減少しているが,今回その長期成績を再検討した.症例は6例で,性別は全例女性,手術時年齢は28~49歳,平均43歳,追跡期間は9~16年であった.成績の評価は日整会判定基準,X線所見等により行った.なお,2例が両側変股症であった.結果は4例の片側変股症では疼痛,歩行能力の改善を認め良好で,患者の満足度も高かった.両側変股症のうち1例は非固定側に軽度の疼痛が出現したが,X線上は変化を認めなかった.他の1例は非固定側の悪化を認めた.非固定側の変化の強いものに対する固定術の適応は問題があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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