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臨床経験
月状骨骨折後,偽関節と壊死をきたした1例
著者: 小林昌幸1 三浪明男1 糸賀英也2 荻野利彦3
所属機関: 1北海道大学医学部附属病院登別分院整形外科 2北海道大学整形外科 3札幌医科大学衛生短期大学
ページ範囲:P.1071 - P.1075
文献購入ページに移動症例は21歳の男性で,交通事故にて左手関節を受傷した.初診時単純X線写真で月状骨骨折を認め,ギプスによる外固定を行った.しかし受傷後3週で,他医にてギプスを除去された.受傷後8ヵ月で当科を再診した時点では,月状骨骨折は偽関節となっていた.さらに手術時の病理組織学的検査により月状骨が骨壊死に陥っていることが確認された.
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