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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

月状骨骨折後,偽関節と壊死をきたした1例

著者: 小林昌幸1 三浪明男1 糸賀英也2 荻野利彦3

所属機関: 1北海道大学医学部附属病院登別分院整形外科 2北海道大学整形外科 3札幌医科大学衛生短期大学

ページ範囲:P.1071 - P.1075

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 抄録:月状骨骨折は発生頻度が低く,その報告例は少ない.今回,筆者らは月状骨骨折後,骨折部が偽関節を呈し,さらに月状骨が壊死に陥った症例を経験したので報告する.また月状骨骨折とKienbock病の発生原因との関連について考察する.
 症例は21歳の男性で,交通事故にて左手関節を受傷した.初診時単純X線写真で月状骨骨折を認め,ギプスによる外固定を行った.しかし受傷後3週で,他医にてギプスを除去された.受傷後8ヵ月で当科を再診した時点では,月状骨骨折は偽関節となっていた.さらに手術時の病理組織学的検査により月状骨が骨壊死に陥っていることが確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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