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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

3椎体に発生した腰椎分離すべり症の1例

著者: 千葉英史12

所属機関: 1国立療養所敦賀病院整形外科 2現:聖マリアンナ医科大学整形外科

ページ範囲:P.1077 - P.1080

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 抄録:極めて稀な3椎体に発生した腰椎分離すべり症の1例を経験した.症例は53歳,男性.若い頃から伐採作業,セメント破砕作業を行い,腰痛を覚えることがあった.50歳頃から右下肢のしびれを伴い増悪した腰痛のため歩行困難となり当科を受診した.腰椎不橈性つよく下肢反射は正常,Lasègue症候陰性で,右第5腰神経障害を認めた.X線像で椎体骨棘や椎間関節症性の変化に加え,両側第3,4腰椎分離症および第5腰椎分離すべり症を認めた.治療として各分離部への骨移植と第3腰椎一仙骨間後側方固定術を行い,術後7ヵ月で原職に復帰した.4年4ヵ月の現在も症状なく就労している,本症発生の原因は重労働による疲労骨折と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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