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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

手指基節骨頸部骨折の治療経験―rotational supracondylar fractureの9症例

著者: 小酒井治1 田名部誠悦1 山内裕雄2 楠瀬浩一2

所属機関: 1越谷市立病院整形外科 2順天堂大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1081 - P.1084

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 抄録:手指基節骨頸部骨折のいわゆるrotational supracondylar fractureは,主に小児に見られる比較的稀な骨折とされ,その治療法についても論議の絶えないところである,今回,我々が経験した9症例について,若干の文献的考察を加え報告する.
 症例;9症例の平均年齢は13.3歳であり,9症例中6症例は徒手整復を試み,アルフェンスシーネ或いは絆創膏による固定を行った.結果としてはROMも保たれ,ADL上特に支障は見られなかった.整復されずに放置された陳旧例や整復困難例など3症例は観血的療法を行ったが,PIP関節の拘縮等を残しているものも見られ,結果としては芳しくなかった.
 結語;当骨折は原則として保存的療法で試みるべきであり,回旋(回転)転位にさえ注意すれば,良好な結果を得られるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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