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臨床経験
手指基節骨頸部骨折の治療経験―rotational supracondylar fractureの9症例
著者: 小酒井治1 田名部誠悦1 山内裕雄2 楠瀬浩一2
所属機関: 1越谷市立病院整形外科 2順天堂大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1081 - P.1084
文献購入ページに移動症例;9症例の平均年齢は13.3歳であり,9症例中6症例は徒手整復を試み,アルフェンスシーネ或いは絆創膏による固定を行った.結果としてはROMも保たれ,ADL上特に支障は見られなかった.整復されずに放置された陳旧例や整復困難例など3症例は観血的療法を行ったが,PIP関節の拘縮等を残しているものも見られ,結果としては芳しくなかった.
結語;当骨折は原則として保存的療法で試みるべきであり,回旋(回転)転位にさえ注意すれば,良好な結果を得られるものと考えられる.
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