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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

誤嚥性肺炎を反復した強直性脊椎骨増殖症の1例

著者: 時岡孝光1 安田舜一1 光田昌弘1 西山瑩2

所属機関: 1厚生年金高知リハビリテーション病院整形外科 2厚生年金高知リハビリテーション病院外科

ページ範囲:P.1095 - P.1098

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 抄録:誤嚥性肺炎を繰り返した強直性脊椎骨増殖症の1例を経験した.症例は74歳の男性で,頸椎C3からC7の巨大な前縦靱帯骨化が食道を圧迫していた.骨化巣を切除したが術直後に誤嚥性肺炎を起こしたため,鼻腔栄養を行いながら2週間後より摂食訓練を開始し,約2ヵ月で嚥下が可能となった.嚥下困難の原因は単に物理的圧迫のみならず,食道の器質的変化が生じて嚥下機能障害が起きたと考えられた.術後の嚥下機能の回復は迅速には得られず,誤嚥防止対策や段階的な摂食訓練などの注意深い術後管理が必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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